取材雑感・日々の学び
ドラッカー学会 糸島大会に出席しました。
私たちが所属している「実践するマネジメント読書会」の飛騨高山チームの皆様とともに、「ドラッカー学会 糸島大会」に出席しました。
福岡県福岡市にある九州大学の椎木講堂にて開催された同学会。ドラッカーの教えを日々実践する著名な方々のお話をたっぷりと拝聴することができました。
会場となった椎木講堂は、“九大百年”を象徴する建物として建築家の内藤廣氏により2014年に竣工されたもの。
今回は同氏も「建築とマネジメント」という観点でご登壇されました。
今大会のテーマは「脱組織時代のドラッカー『未来』マネジメント」でした。
ドラッカーは「未来に備えること」が重要だとしたうえで、そのために必要なのは「すでに起こったことを観察することだ」と述べています。
彼は多くの著書でこのことを「すでに起こった未来」と呼んでいますが、今大会はどなたのお話の中にもそのメッセージが息づいていました。
ドラッカー曰く、「すでに起こった未来」を考えるうえで妨げとなるのが「これはこういうものだ」「大したことにはならないだろう」と考え、観察を怠り、知覚を見逃すこと。いわば「恒常性バイアス」に身を委ねてしまうことです。
では、そのためにはどうしたらいいのか。
その具体的な方法を示してくださったのが、先にもお名前を挙げた内藤先生です。
「常に心を開き、オープンなマインドでいること。
恒常性バイアスの殻を打破するような亀裂を見つけたとき、そこから未来が開ける」
内藤氏は、そのための一つの手段として、若い世代との対話を例にあげました。
今を生きる若者たちは、社会の息苦しさを感じている。
不確実な現在を生きる日々の積み重ねで感じている。
その変化を、若者とフラットな目線で対話することで同じように感じ取ることができるのだ。と。恒常性バイアスの壁を打破するきっかけは、さまざまなところにあるのだと思いました。
常に変化を知覚し、未来を学んでマネジメントしていくことの大切さを学んだ一日でした。
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